コロナウィルスについて

MLB、NPB(プロ野球)が開幕しない、東京オリンピック2020の1年延期。2020年に入って明るいニュースは全くと言っていいほどありません。テレビでは連日コロナウィルスについてのニュースばかりが取り上げられて、どの局を見てもほとんど同じようなニュースが1日中流れています。放送局はそれが仕事なので仕方がないのですが、視聴者の方は気をつけてテレビを見なくてはならないと思います。

連日コロナウィルスについての暗いニュースばかりを見ていると、気分はどんどん暗くなっていきます。何の気なしにテレビをつけて集中して見ていなくても、繰り返し見ているうちに皆さんにどんどんネガティブなイメージを与えていきます。確かに感染すると、治療薬が今のところなく死に至る可能性のあるこのウィルスについて、ある程度の知識や情報は必要です。ですので、そのようなニュースを見るなとは言いませんが、1日30分ほど決まった時間に決まったニュースを見る、あるいはヤフーなどのニュースサイトを1日15分ほど見れば十分だと私は思います。

それ以外は自分の好きな本を読んだり、映画やドラマを見たりしてください。私はバラエティーを普段はあまり好んで見ませんが、こういう時は笑いで明るい気分になりたいために、笑えるバラエティー番組を見たりしています。普段バラエティーをあまり見ていない分、芸人さんたちのネタなどが私にとっては全て新ネタなのでかなり笑えています。

野球で例えると、私は打たれた試合後などは反省の意味でその試合を何度か見直しますが、その後は自信をつけるために、それの倍ぐらいは良いピッチングをした時のビデオを見ていました。そうすることによって気分が良くなり、自信を持って次の試合に望むことができたのです。

皆さまの生活も同じことで、暗いニュースなどを常に見ていると気分が悪くなる上に、悪いことを引き寄せてしまいます。私もコロナウィルスが蔓延し始めた初期の頃は、結構テレビでニュースを見ていましたが、感染してもないのに何か気分が悪くなりました。これではいけないと思い、極力長時間はニュースを見ないようにしました。

人は戦争や今回のようなウィルスなどが蔓延した時に、これらと戦わなくてはならないとよく言いますが、実は戦うという気持ちを強く持つことにより、よりそれらを引き寄せてしまうことになるのです。戦争やウィルスなどを引き寄せたくなければ、それと正反対のことを考える。戦争が嫌ならば、平和について常に考える。ウィルスが嫌ならば健康的な自分自身を常にイメージする。私は暗い気持ちになったら、あるいは体調が優れないなと感じたら、健康についての本や自己啓発の本を読むようにしています。どのような本を読んでいるかは、このコラムでまた取り上げていきますが、とにかく嫌なこと、悪いことに過剰に反応しすぎて、常にそのことを考え続けないようにしてください。

自分が楽しいと思える映画やドラマ、バラエティーなどを見て気分を変えてください。そしてポジティブに毎日を過ごせるようにしましょう。私自身は、昨年度までは、オリックス・バファローズの仕事とゴルフばかりの毎日でしたが、今回のコロナウィルス蔓延で外出することができなくなったために、これまで買いだめしていた本を読んだり、見たかったドラマや映画を見るようにして結構楽しんでいます。

もちろん皆さまの中には、この状況で暮らしていくのも大変、将来が心配という人がたくさんいるでしょう。もちろんこの状況で楽観的に暮らしていきましょう、とは言えませんが、1日数時間真剣に将来のこと、あるいは現在をどうやって生きていくかを考えた後は、できるだけポジティブに明るく振る舞うようにしていきましょう。人に会うことはできなくても、電話やビデオ電話などで連絡を取り合って、なるべく明るい会話をするようにしましょう。決してコロナウィルスと戦うという気持ちではなく、平和な世の中、健康な自分に焦点を合わせて生きていきましょう。いつか元の生活に戻れる日が来ます。そう強く願えば。

長谷川滋利