こんな時でもポジティブ思考

世の中はコロナウィルスの影響で経済活動が停止してしまい、仕事ができない、解雇通告を受ける、店が潰れてしまうなど、私たちの生活が脅かされてきています。しかし、こんな時でもポジティブに生きていこうという、私の考え方、行動の仕方を述べたいと思います。もちろん、皆さんの状況はそれぞれ違いますが、悪い状況を恨んでも仕方ありません。今、自分自身にできることをどの様にやっていくかに集中する方が良いです。

ウェブサイトを見ていると政府に対する不満や、世の中に対する不満のコメントが大量に出回っています。しかし、その様なことに時間を使うよりは、今のこの動向は、自分にどう関わり、自分にできることは何なのかと自身に問うてみます。私自身はこういう時に、自己啓発の本を読んで、今一度自分の考え方を見つめ直しています。この1週間、1ヶ月、そして2020年の年末までの過ごし方、あるいはどの様にビジネス、投資を行っていくかを考えています。

過去20年では、2001年にアメリカ同時多発テロ、2008年のリーマン・ショック、そして今回のコロナウィルスと。ほぼ10年間隔で災害や経済の落ち込みが見られます。それに連動してもちろん株価が上下します。その様な世の中の動きを歴史から予想して、将来に備える準備をしています。株式投資を行う者としては、この様な歴史的背景を知っていることは非常に大事で、それに合わせて投資やビジネスなどを行っていかなければならないです。過去の世界の歴史を見ていけば、戦争、ウィルス蔓延、政府の失敗、市民のパニックなど形は違えども、定期的にこの様な世界情勢の変化(悪化)が起こることはある程度予想できます。この様な情勢に対して文句を言ったり、政府に文句を言ったりするよりは、自身でいろいろ考えてその時に備える方が良いです。

そういうと、私は株式投資など行っていないから、あるいはその様な金銭的余裕はない、という声が聞こえてきそうです。しかし、株式投資はしていなくても、歴史を知ってこの様なことが起こると予想していれば、将来自分が仕事を失う可能性があるということも予想できます。そのためにどうすれば良いか、仕事を続けながらでも考えることはできます。仕事をしながら将来のこの様な状況に備えて、副業を行っておく。本などを常に読んで自分の知識を増やしておく。あるいは様々な業界の人たちと常にコンタクトを取っておく。そうすれば、仕事を失っても次にできる仕事もすぐに見つかるかもしれないです。本などを読んで知識も豊富にあれば、自分で起業などもできるかもしれないです。

私がサラリーマンなら、この状況は起業するために自分を後押ししてくれていると、考えるかもしれないです。あるいは自分の今の仕事を辞めて(あるいはクビになって)、新しい仕事、自分の未来を探す時だと教えてくれていると考えるかもしれないです。正直に言うと、私はアメリカ同時多発テロが起こった翌年2002年からマリナーズでプレーしていましたが、そろそろ次の自分を摸索する時かもしれないと考え始めていました。その時は思い留まって、2003年にはMLBオールスターに選ばれることになるのですが、2005年のオフにはまだプレーできる状態で引退を決めました。その引退は明らかに同時多発テロの時に考えたことを実行したものでした。

こういう事態になった時こそ、これがチャンスだと思って自分を見つめ直してみます。今一度、物事をあらゆる角度から考え、思考に柔軟性を持たせましょう。どんな苦境に陥っても、逃れる方法は1つとは限りません。他の方法、別の可能性はないかと模索してみます。成功する者は、世の中には絶対的なものはないと知っています。どんな状況でも、広い視野(将来を見つめる視点)を持ち、バランスのとれた目で物事を見る。そうすると必ず名案が浮かんできます。

私は何度かこういう状況を経験してきていますから、ビジネスではどうする、投資ではどうするという考えがある程度まとまっています。それを粛々と進めていくだけです。こんな大事な時に、サイトの書き込みに延々と不満をぶつけている時間はありません。より前向きに、明るい未来を目指しています。

また、スポーツナビなどのウェブサイトを見ていると分かると思いますが、開幕の延期が続いているメジャー・リーグの選手、日本のプロ野球選手やプロサッカー選手のコメントを見ていると、誰一人としてネガティブなコメントがありません。「ただそれに合わせて、調整していくだけです」「開幕が遅れる分、もっと素晴らしいプレーができるでしょう」など、ポジティブなコメントが多いです。それは、高額な年俸をもらっていて余裕があるからではなく、もともとこういうポジティブな考え方をできる選手が、一流選手となるからです。愚痴と後悔は、敗者の専売特許です。勝者、成功者とは、常に周囲の状況を察知し、的確に判断し、自分自身にできる最高のことを速やかに成せるこういう人たちのことです。

まずは外出せずに、自分の命を守ること。そして家に居ながら今の自分、将来の自分について毎日数時間は考えます。余った時間はドラマ、映画などを真剣に入り込んで鑑賞します。そうするとそこから何かヒントが得られます。家族と普段は時間がなくてできない話をゆっくりしてみます。親友と電話で将来について真剣に語り合ってみます。不満を述べる以外に、ポジティブな思考でできることはいくらでもあります。そしてポジティブ思考を常にしていれば必ず良いことはやってきます。これが私の考え方です。

長谷川滋利