オンラインサロン「メンタルトレーニング」開設にあたり

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私がメンタル・トレーニングを本格的に始めたのは、日本プロ野球に入って2年目のオフシーズンでした。プロ入り1年目は12勝9敗で新人王を獲得。その次の年(1992年)は、2年目のジンクスで成績は振るわず、先発ローテーションを外されたりもしました。そのオフ、このままではプロとして食っていけないと危機感を抱いた私は、オフ返上で毎日トレーニングやピッチングのフォーム固めのための壁当てを行いました。しかし、それでも何かが足りないと感じて、メンタル・トレーニングを始めました。

その当時は野球のメンタルトレーニング本などは出版されておらず、テニスのメンタルトレーニング「インナーゲーム」や、ビジネスとスポーツのメンタル面の強化を図るための著書「メンタル・タフネス」などをとにかく本がボロボロになるまで読み返しました。

1997年に海を渡ってメジャーに挑戦した時には、カリフォルニア州立大学の教授ケン・ラビザ氏がエンジェルスの臨時メンタル・トレーナーとしていましたから、顔を見ればいつも質問をしていました。しかも彼はちょうどアメリカで出版した著書を日本でも出版しようとしていて、私はその助けをする代わりに、他の選手よりもメンタル面のアドバイスを多くしてもらうようになりました。

今は、プロゴルファーとしてアメリカ・シニア・ツアーなどにも参加させてもらっていますが、ゴルフは野球以上にメンタル面の強さが要求されます。以前にも増してメンタル・トレーニングの本を読み、その上、ジャック・ニクラウスやタイガー・ウッズらのメンタル面を中心に書かれた自伝も読むようになりました。ともすれば、ゴルフの技術練習時間よりも、メンタル・トレーニングの方により多くの時間を割くようになっています。今のメンタルの強さがあれば、野球でもっと活躍できていたかも、と最近では感じるようになっています。

ゴルフの場合は、相手はゴルフコースですから、メンタル面のミスはそのまま結果に表れてしまいます。しかし、野球は相手がある競技ですから、もしメンタル的にミスしたとしてもその場で結果として現れない場合もあります。実はそれが野球でのメンタル面の軽視につながっています。長期的に見れば、メンタル面のミスが重なっていくと極端なスランプに陥ったり、チャンスで打てないバッターになっていったり、ピンチで抑えることができない投手になってしまったりします。イップスという言葉を聞いたことがあると思いますが、それらは小さなメンタルのミスが重なった結果だということを多くのプレーヤーは気づいていません。気づかないうちに自分自身でメンタル面での悪習に陥っているプレーヤーもたくさんいます。

メンタルの強化を図ることは、技術的なものを伸ばすことと同じくらい、あるいはそれ以上に大事なことだと私は思います。そして、メンタル・トレーニングを始めるのは、早ければ早いほど良い。それはどのプレーヤーも小さい時から技術練習を重ねてきているから分かるでしょう。それと同じようにメンタル・トレーニングも、早い時期から時間をかけてやればやるほど上達していきます。

小学生、中学生のお子様を持つ親御さんは、子供達のためにまず自分がメンタル・トレーニングを学びましょう。そうするとポジティブな良いアドバイスを子供達に与えることができるでしょう。学生野球のコーチ、プロのコーチの皆さんも同じです。ます自分がメンタル・トレーニングを学びましょう。そうするとメンタルの強い選手を育てることができるし、強いチームを作り上げることができるでしょう。

現在、メンタル面で悩んでいるプレーヤーはもちろんですが、そうでないプレーヤーでも、よりパフォーマンスを上げるために、メンタル・トレーニングを始めましょう。若いプレーヤーの皆さんは、今、始めましょう。大学生やプロのプレーヤーも遅すぎるということはありません。今から始めましょう。

私はゴルフではまだ現役選手です。現役選手の皆さんの苦労は同じように分かっているつもりです。30年近くメンタル・トレーニングを積んできている私と一緒に、楽しく学んでいきましょう。メンタル・トレーニングは、あなたの野球に、そしてあなたの将来の人生に必ず役立つでしょう。

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長谷川滋利