
考えるヒント、生きるヒント ジェームス・アレン著
私はアール・ナイチンゲール、ナポレオン・ヒルなどの自己啓発の本を愛読していいます。ナポレオン・ヒルは20世紀半ば、アール・ナイチンゲールは20世紀後半にその名を世間に知らしめましたが、それよりずっと以前の1世紀以上前に、この本は出版されていて、その内容は彼らの考え方の基礎となっているように思えます。
ページ数は150ページ程度と短く、アール・ナイチンゲール、ナポレオン・ヒルの著書のように細かい説明は少ないですが、短時間で自己啓発の基礎をつかむには良い本かもしれないです。また、おそらく様々な自己啓発書の中で、一番読まれたであろうこの本を読んでおく事は意味があると思います。
本自体はそれぞれ題材によって2、3ページずつ書かれています。1度一通り読んで、その後自分の興味のある題材だけを何度も読むとよいと思います。私が好きな題材は、「富」の部分で、以下のように述べられています。
「喜びと富は、富が正しく入手され、賢く用いられたときにのみ1つになる。そして貧しい者は、自分の人生を不公正な重荷ととらえたときに、深い苦悩の中へと落ち込んでいく。」
これらの考え方は、アール・ナイチンゲールが唱える「人間は自分が考えているような人間になる」という言葉や、ロンダ・バーンの「シークレット」で述べられている引き寄せの法則と同じです。良い考えを常に持っていれば良い方向に事が進む、つまり富は増えていくが、悪い考えを持ち続ければ貧困生活が待っている。また本書の中では、苦しみとともに富を得ることもできますし、喜びを体験しつつ貧しくなることもできると述べられています。これは私がいつも言っていることで、自分の好きなことで富を得る方法を私たちは常に考えるべきであると思います。お金を得るため、富を得るためだけに働くのではなく、好きなこと、楽しめることを仕事にできた時に喜びと富を同時に手に入れることができるのでしょう。
この本は先ほども述べたように、説明が現代の本よりも詳しくできていません。たくさんの普段の生活での例が出ているともっと易しく理解できますが、この本にはそれがありません。しかし、数時間で簡単に読めるという点では初心者にも良い本と言えます。そして、メンタルトレーニングや自己啓発の勉強を常にしている人にも再度深く考える機会を与えてくれるのが本書です。
(本コラムは、過去に執筆した内容に加筆・修正しています)
長谷川滋利
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