練習のメンタルトレーニング(ゴルフ編)

どんなスポーツでもよく言われるのが、練習のための練習ではなく、試合のための練習をしようということです。では試合のための練習とはどういうものでしょうか?


まずゴルフでは、スクラッチプレーヤーがプレーする場合、ティーショットが18回、2打目のアイアンショットが、パー4が10ホールあるとして10回。パー5の2打目が4回。フルショットは32回です。後の40回はパターを含めて100ヤード以内のショートゲームです。スクラッチプレーヤーでも、半分以上は100ヤード以内のショートゲームになる訳です。これがシングルプレーヤーや80、90叩くプレーヤーになれば、その割合は、6割以上は間違いなく100ヤード以内のショートゲームになるはずです。それなのに、ほとんどの人は、常にドライビングレンジで、練習のうちの8割から9割をフルスイングの練習に費やしています。これは間違いなく練習のための練習と言えるでしょう。


私はドライビングレンジなどの練習場に行くと、まずは100球、100ヤード以内のショートゲームの練習を行います。10ヤード程度のアプローチの練習を20球程度、そこから20ヤード10球、30ヤード10球と、10球ずつ10ヤード刻みで練習します。それで100ヤードまで行くと、今度は20球ぐらいを、1球ずつ20ヤード、50ヤード、80ヤード、10ヤード、40ヤードと距離を変えて打って行きます。
それが終わると私の中では一番難しいと思われる4番アイアンの練習を10球ほど、それから、3番ユーティリティー5球、2番ユーティリティー5球、3番ウッド10球、ドライバー10球、そしてピッチングウェッジ10球、9番5球、8番5球、7番5球、6番5球、5番5球、4番5球というように打って行きます。

そして時間があれば、ウェブサイトに載っているコースガイドを見ながら、自分の次回ラウンドするコースや近々試合があるコースを想定して、1番から順番に仮想ラウンドをします。1番ホール430ヤード。ドライバーで打って、しっかり当たって真っ直ぐ行ったら、自分のドライバー平均飛距離290ヤード飛んだと仮定して、2打目は140ヤード。9番アイアンでショット。しっかり打てたら次のホールへ。ミスして少しショートしたと思ったら、ウェッジで15ヤードのアプローチショットを行ってから、次のホールへ。こういう練習が試合のための練習です。


もちろんパター練習も1日のうちで必ず20分は行うようにしています。これも同じように、1ヤード10回、2ヤード10回、3ヤード、4ヤード、5ヤードと練習して、その後は距離を変えて試合に近い形で練習します。その時には、これはバーディパット、リカバリーの後のパーセーブパットというように、自分にプレッシャーをかけてパターします。
練習の割合は、100ヤード以内が6割、パター練習1割、後の3割ぐらいがフルショットの練習です。


これらの練習の時に、自分のショット前のルーティンも必ず加えていきます。特に試合のシュミレーションゲームをやっている時や、1打ずつ距離を変えてパターを打っている時は、試合と全く同じルーティンでショットやパットを行います。
まずはボールの後ろに立ってターゲットを決める。ターゲットが決まったら、ボールの横に立ってターゲットを見る。ボールに目を戻してスタンスを取ったら、またターゲットを見る。そしてボールに目を戻した後、頭ではターゲットのイメージを残したままショットする。
これが私の考えるゴルフの試合のための練習です。皆さんもここまでの練習量は出来ないにしても、このような割合で練習してみてください。

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「長谷川滋利のメンタルトレーニング」

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