「ビジネス・投資を学んで勝者になりましょう」

「勝者はリスクを取るが、敗者は安心と保証のことしか考えない」

私が現役時代にアパート投資をしようとすると、周りは「そんなことは危険だ。野球選手がアパート経営などできない。野球だけやっているべきだ。」と言う。直接的に言う人はそれほどいなかったが、ほとんどの人が、私が投資をしていることを話すとそう思っていることがその表情から分かった。投資ではなくても、野茂投手がMLBに行く前から私は「アメリカ・メジャーリーグでプレーしたい」と言っていたが、「そんなことはできない。長谷川はMLBでは通用しない。」とよく言われたものだった。

そのような心配性の人たちの話を聞いていたら私の今はなかった。確かに、そんな話をされると自分の意思が揺らぐこともある。それは誰でも同じだ。これまで何人もメジャーリーグでプレーしたいという日本人選手をサポートしてきたが、どんな力がある選手だって「やろう」と決めた後でも、何度も「やはり辞めておこうか?」などと迷っていたものである。しかし、チャレンジしなかった後悔よりも、チャレンジして失敗する後悔の方が、よっぽど清々しい。そう考えて選手たちは海を渡りメジャーに挑戦していった。

これは野球に限らず、投資についても同じである。投資しようと決心したならば、ある程度勉強したら、失敗してもいいから少しの投資額から始めるべきである。そこで周りの言葉に振り回されてはならない。「そんなことはできない」という人は、私に言っているのではなく、自分にはできないということを言っているのである。そんな敗者がいう安心と保証についても、結局は真の安心も保証も得られない仕事や人生につかまってしまう。いや、もうつかまってしまっている。コロナ・ウィルスのせいで経済が回らなくなり、それを他人のせいや政府のせいにばかりする人たちも、これまでに投資をすることの大事さを少しは聞いたことはあるはずだ。しかし、リスクが高いから、邪魔くさそうだからと、ただ、毎日朝起きて会社に向かう。その自分を勤勉な人間だと誇らしく思っていた。それは産業時代ではうまくいったかもしれないが、全てのことが急速に進む現在の情報化時代では通用しない。昔は安定した大企業だと思って働いていた会社が、倒産してしまうという話は決して珍しくないし、これからもどんどんそういうことが起こるだろう。その時の備えを怠って、周りの人間のせいにするのは、決して勤勉な人間のすることだとは言えない。これからの時代の勤勉な人間とは、自分の仕事もきっちりこなし、投資や他のビジネスについても考えることができる人間のことを言う。

私たちは、もっと優秀にならなければならない。これまでやり慣れてきたことをやり続けるのではなくそれ以上をやる。過去の平凡な自分から抜け出して特別な人間、素晴らしい人間に成長する。周りになんと言われようと、ビジネス・投資を学んで勝利を手にしなければなりません。そうなれるように、一緒に勉強していきましょう。