日米共に航空業界、自動車業界などは、価格競争がかなり激しく、多数の競争相手も存在する。ロサンゼルスからニューヨークまで行くのに、この航空会社が良いというのはあまりないように思う。確かにマイレージを持っていたり、ある航空会社が最近事故を起こしたとなれば、特定して航空会社を選ぶかもしれない。しかし、通常はほぼ価格が安い航空会社をエクスペディアなどを使って選ぶでしょう。私は、いつもエクスペディアを使ってホテルやレンタカーも選びます。ビジネストリップでは、それほど贅沢もしませんから、ほぼ価格が安いという理由で選んでいます。そのように価格で選ぶような業界は、価格競争が激しくなりますから長期的に収益を上げることが難しくなるために、投資したくない業界となる訳です。
確かにホテルなど、バケーションに行くときなどは、特別なサービスをしてくれるホテルを選ぶ場合もある。また航空業界では、プライベートジェットの会社などで、他社が真似できないサービスを提供している企業もある。自動車もテスラなどがEVを作った当初は独占気味であった。しかし、今ではどこの企業もEV製造に乗り出そうとしている。そうなるとほぼ価格によって消費者である我々は商品を選ぶようになる。
石油業界は、どのガソリンを入れるかはほぼ値段で決めるでしょうし、農業製品も料亭や高級旅館が扱うような有機栽培や高級野菜以外は、ほぼ価格で決めてしまうでしょう。
このような業界は、株式投資での投資先としては避けなければなりません。バフェットはこのような企業をコモディティー型企業と呼んでいます。値段が唯一の選択基準となるような事業で、似たような商品で販売競争が激しい。生き残るには低コストの企業にならなければならない。そのために長期の成長の可能性も低くなる。そうなれば、私のような長期投資型の投資家には、魅力的では無くなるわけです。
(あくまでも、長期投資する際の目線で語っていますので、自動車業界、航空業界を悪く言っているのはありませんので、ご了承のほどお願いします。私は車はマツダ車をひいきにしておりますし、使える場合はできるだけ知り合いが働くユナイテッド社、デルタ社を飛行機移動の際は使いたいと思っています。)