「レバレッジ」

本当に裕福になりたかったら、仕事の量を減らしてお金を稼ぐ方法を考えないといけない。これは日本人には苦手なパートでしょう。なんでも自分でする。よく働く人が素晴らしい人間。まだまだこんな風に考える人が多いと思います。もちろん、私も勤勉な人は好きですし、私自身も怠け者と言われるよりは、勤勉な人と言われる方が嬉しい。ただ、お金持ちになるには、ただ勤勉なだけではダメなようです。

レバレッジ(テコの原理)を使う事によって、自分の時間を節約したり、より多くのお金を稼ぐことができます。昔の人が、レバレッジによって重いものを簡単に運んだり、帆のついた船を作って物を運んだりしていました。現代の私たちは、コンピューターを使ったり、あらゆる電子機器を使う事によって、知らず知れずのうちにレバレッジを効かしている。

これをお金の面で言えば、他人のお金OPM(Other People’s Money)と他人の時間OPT(Other People’s Time)などが優れたレバレッジとなる。銀行や他人の資本を利用する事で、より早く資金を増やすことができる。ビッグビジネスを成功させた人たちは、必ずと言っていいほど、OPTを使っている。つまり、たくさんの従業員を雇っている。

ただ気をつけなくてはいけないのは、レバレッジを効かせると上手くいった時はいいが、失敗した時は何倍にもなって損失を被ることがある。みなさんよくご存知のFXなどは、レバレッジを効かせれば、失敗した時は自分の所持金以上に損をすることがある。不動産の収益物件を買う際も、銀行からの借り入れを行うと、失敗した時は大きく損をする場合もある。そういう点で言うと、レバレッジは諸刃の剣ということができるかもしれない。

ビジネスを起こす場合でも、OPTを使えば、つまり従業員を雇えば、コロナ等の不況などでビジネスがうまく回らなくなれば、大きく赤字を出す可能性もある。

しかし、このレバレッジをうまく使わなければ、真のお金持ちになることは難しい。私が尊敬するウォーレン・バフェットは、ファンダメンタルズを大事にし、長期負債(レバレッジ)の少ない企業に投資することで有名です。そんな彼も自分のビジネスを大きくしたのは、OPM他人の資本でした。

どんな形であれ、レバレッジ、OPM、 OPTは上手く使わなければ「不労所得で生活」への道に近づくことはできません。最初はレバレッジを小さく、学びながら徐々にレベレッジを大きくしていくのが良い方法かと思われます。このレバレッジを利用することで、普通では買えないような買い物もできるでしょう。私の夢である球団買収は、自己資金だけではなかなか達成できないでしょうが、レバレッジを利用すれば夢でなくなるでしょう。