PGA Champions Tour Q-school(2022年)

11月16日から4日間(3日目でカットあり)、ラスベガスから1時間ぐらい内陸側のメスキートという小さな町で、アメリカP G Aシニアツアーの1次予選会が行われました。結果から言うと、4日間で9オーバー。17位までが次のファイナルに進めるのですが、合格ラインはイーブンパーでしたから、9打足りなかったことになります。

ただ、9打差というとかなりの差に思えますが、技術的には他の上位選手とそれほど差がないことを実感しました。私が一番大事にしているショートゲーム、アプローチ、パッティングは、4日間を通じてある程度満足いくレベルでプレーできました。

今回の反省点は、マネージメント。5番ホールで初日、2日目とダブルボギー。このホールだけで、上位選手との差がついてしまった。466ヤードあるこのホール。距離が長いが、フェアウェイが途中で切れており、270ヤードぐらいしかティーショットで打てない。私は初日260ヤードから270ヤード飛ばせる3番ウッドでティーショット。これを引っ掛けて左のハザードへ。右はブラインドになっているが、240ヤードぐらいだったらフェアウェイ右のブッシュには入らない。他の選手を見ていると、2番アイアンや3番アイアンを使って右をターゲットにティーショットしていた。私は3番ウッドの下はハイブリット3番ユーティリティーのクラブ。230ヤードぐらいは飛ぶが、唯一あまりコントロールできないクラブです。2日目は、このユーティリティー3番でティーショットするも、また引っ掛けて左のハザードへ。この試合後、やはり私のスイングスピードでは、ハイブリットユーティリティーは合わないと判断して、2番アイアンに入れ替えようと決めました。もともと2番アイアンは持っていましたが、シャフトが他のアイアンと同じ130gのX-stiffだった。それをゴルフショップに行って、ベンタスブルーの90Xに変えました。130gから95gに変わったことで、コントロール、振り易さ共に完璧になりました。

しかも、カリフォルニアとは違って、ラスベガスは結構風が吹く。もともと球が高い私は、低い球を打つことも頭に置いて日頃からプレーしないといけないということも思い知った。その他では、やはりまだまだメンタル面でトップレベルに達していない。以前から取り組んでいる、セルフ1(邪魔する自分)がセルフ2(プレーする自分)を邪魔しないように声出しをしながらスイングする。クラブのヘッドがバックスイングでトップの位置に行った時に「トップ」と心の中で声を出し、ボールをヒットした瞬間に「ヒット」と言う。プラス、ショット前に決めたターゲットを常に頭の中で描く。この声出しとターゲットに集中する。そうすると自ずと結果はついてくる。ただ、この方法で上手くいき出すと、発声すれば上手くいく、ターゲットに集中すれば上手くいくと、結果を求めるようになる。そうすると心が乱れて上手くいかなくなる。結果を求めず発声とターゲットに集中すると上手くいく。まだまだ未熟で、努力し続けなければならないようです。

また、ネバダオープンとこのトーナメントの間に、4日間ほど日程が空きましたが、その間にメカニカル(技術面)で少々修正をしました。それは悪いことではないのですが、それをそのまま初日、2日目に持ち込んでしまいました。試合の前の練習ラウンドぐらいから(今回は2日間あった)、発声やターゲットに集中して、メカニカルな部分は完全に頭から締め出さないといけない。

今年度は、オリックスの副G Mを務めていたこともあり、ゴルフの試合には出場できなかった。球団を退団して、これからはいくらでも試合に出場できる。試合慣れして、メンタル面をしっかり充実させれば、アメリカシニアツアーや、日本のツアーでも活躍できる自信がある。そのためには、ビジネスや投資でしっかり資金を確保しないといけない。来年からは、ビジネス・投資とゴルフをしっかり両立させてやっていきたい。今回は結果を出せなかったが、それらを考えると試合後であってもワクワクさせられる。54歳の私の挑戦は、またここから始まる。