「PGA Champions Tour Cologuard Classic Pre-Qualifying」

新聞記事にもなっていましたが、エンジェルスのキャンプ地アリゾナのテンピに挨拶に行った後、そこから2時間先のツーサンという街でのPGAシニアツアーの予選会に参加してきました。22日は、練習ラウンド。23日は、試合前に予選会と同じ会場で30人ぐらい集まってミニツアー的な試合に参加しました。使用されているコースはSewailo Golf Courseという素晴らしいリゾートコースでしたが、22日、23日ともにアリゾナとは思えない寒い気候で、震えながらのプレーとなりました。その上に、22日に愛犬バーニーズマウンテンドックが天国に行ってしまうという知らせも、カリフォルニアで看病してくれた息子から受けて、大きなショックも受けてのプレーとなってしまいました。プレーせずに帰ることも考えましたが、息子の「ウィン(犬の名前)のためにも勝ってきて」の言葉に勇気をもらいました。息子がこの愛犬を1番可愛がっていたので、落ち込んでいるのは分かっていたのですが。

バック9スタートでしたが、この10番がこのコースで1番難しい長くて狭いパー5。2番アイアンでティーショット、セカンドも2番アイアン、3打目は5mピン奥につけて2パットのパー。11番はドライバーは完璧も、セカンドで風を読み違えてグリーン手前10mほどショート。ラフから62度ウェッジで上手くアプローチできてピン横50cmにつけた。ここまでは、順調なスタート。今年からドライバー、3番ウッドはスリクソンを使っていますが、これが飛ぶし曲がらない。そしてミズノの2番アイアンのシャフトをベンタスブルーの9x(約90g)に変えて、短いパー4はティーショットでハイブリット3番の代わりに、これを使うようになりました。唯一苦手だったハイブリットを抜いたこととスリクソンのウッドによって、ティーショットはどんなホールでも自信を持って打てるようになってきました。これはかなり大きい。

12番はそのスリクソンのドライバーで300ヤード近く飛ばし、残り100ヤード前後。これをバーディーチャンスにつけ、それを決めて最初のバーディー。13番パーで、14番のこれも比較的狭くて難しいパー5を保守的に攻めつつも5mのパットが決まってバーディー。15番パー3をパー。16番の300ヤード強の短いパー4も無茶はせず、2番アイアンでティーショットして、セカンドを3mにつけてバーディー。17番までで3アンダーとしました。18番は、右がずっと池の400ヤード弱のパー4。フェアウェイ左に打とう考えていましたが、ちょっと池を意識したのか、大きく左に曲げてしまった。アリゾナ特有の砂漠地帯に止まったボールの前には大きな木。その右側からフックをかけた6番アイアンの完璧なショットは木の枝に当たって真下へ。3打目、今度は隙間がほどんどない木の下。100ヤードぐらいを5番アイアンで転がした。ほぼ完璧なショットもグリーンギリギリでバンカーの方に転がって入ってしまう。それでも3アンダーの余裕か、焦りはなかった。なんとかボギーで上がろう、そう冷静に考えた。ピンまで距離のない難しいバンカーショットは、ピン奥2mにつける。ダブルボギーも覚悟していたが、冷静さを保てたおかげてボギー。

9ホールを終えて2アンダー。十分合格圏内だ。

後半のフロント9は、1番、2番、3番と順調にパー。6番、8番は比較的バーディーの取りやすいパー5なので、そこまでなんとかパーで持ち堪えれば通過できる。そんな気持ちになった4番。こんな計算をすると上手くいかない事は分かっていたが、そこで1打1打に集中する状態に戻れず。5番ボギー。6番でバーディーを取るつもりが、ターゲットミスでティーショットを左のブッシュ地帯に入れてしまう。2打目は出すだけ。それでも調子は良かったので、パーは取れた。ただ、ここは絶対にバーディーが欲しかったホール。しかし、アグレッシブにティーショットを左狙せず、右フェアウェイ狙いでも2打目は180ヤードぐらいしか残らないのに、できるだけグリーンに近づけたい気持ちが強くなってしまった。

次の7番のパー3は、ティーショットをプッシュして右のバンカーへ。全て上手く行っていた状況が変わっていった。ただ、バンカーショットは砂を薄く取ってスピンを効かせ完璧なショット。ベタピンかと打った瞬間思った。しかし、スピンがかかりすぎてピン手前4mぐらいに。それでも、この日はほぼこの距離は入っていたので、自信を持ってパッティングも左に外してしまう。私は5m以内は打った後ボールを追いかけないのではっきりとは分からないが、おそらくグリーンの読み違いだったのでしょう。ボギー。

次の8番パー5もボギーとしてほぼジ・エンド。それでも9番は気を取り直して、パーセーブ。終わってみたら1オーバーの平凡なスコア。カットラインは3アンダーだったので、4打足りず90人中、18位タイ。

息子の愛犬のためにも勝って、の言葉に応えられず。ただ、今シーズン、このドライバーと3番ウッドで自信を持ってプレーできることを確信した。また、メンタル面でも完璧ではなかったが、スイング中の集中力はほぼ合格点。唯一合格点ではないのが、マネージメント。バック9が練習ラウンドでも良くなかったので、難しいバック9に集中しすぎた。それによって比較的簡単なフロント9で3オーバーも打ってしまった。やはり18ホールバランス良く予習して、ラウンドでも18ホール同じような集中力を持ってプレーしないといけない。この試合で、いつものように今の自分の位置、実力は分かった。これからやる事も分かっている。来週からは、2週連続でカリフォルニアでChampions Tourが行われる。なんとか1試合は本戦に進みたいが、そんなことよりも毎試合、自分の今の位置、実力を試すという気持ちだけを持って、期待値を上げすぎに18ホール集中していきたい。このメンタルのチャレンジは大変タフで難しいことです。しかし、難しいからゴルフは楽しい。