9月23日から25日までの3日間、日本プロゴルフ協会のプロテストに挑戦してきました。今回はコロナ禍の影響で、プロテストはプレ、1次がなくって、2次テストからのスタートで、これに合格すれば最終テストに参加できるものでした。スコアは78、75、77の14オーバーで残念ながら最終テストへの切符を得ることはできませんでした。しかし、内容的には決して悪いものではなく、この先に繋がるものとなりました。
コースは小野東洋ゴルフ倶楽部で、グリーンスピードは10前後。コース全体の状態も申し分ない素晴らしいトーナメントコースで、気持ち良くラウンドさせていただきました。初日は風が強かったのと、コロナ禍の影響で実戦から遠のいていたこともあり、スコアはまとまりませんでしたが、平常心で、ただターゲットに集中してプレーすることができたラウンドでした。
インスタートでしたので、10番から12番までは無理をせず、パーを拾って行こうと考えて、その通り3連続パー。
13番で2打目を風に流されバンカーに入ります。ここのバンカーは砂がすごく柔らかく、ほとんど目玉になるのですが、ラッキーにも目玉にならず。そのバンカーショットは、ちょっと強く打ち過ぎてピンオーバー5ヤード。しかし、下りの難しいパットをねじ込んでナイスパー。
14番はドライバーを引っ掛けるも2オン、2パットでパー。
ただ、15番は3ウッドで打つ計画でしたが、13番でドライバーを引っ掛けたことで、意地になってドライバーを持ってしまいました。そしてここでもチーピン気味の球がでてしまいました。原因は、練習のラウンドと違って、試合ではヘッドスピードが上がっていたと思います。その上にコロナ禍でラウンドできなかった間、アメリカの自分のオフィスでかなりのウエートトレーニングを行い飛距離アップできていました。つまり、ヘッドスピードは以前より上がっている上に、試合での緊張感でよりヘッドスピードを上げてしまったことにより、シャフトがついてこなくなったと思います。
15番パー5、ティーショットは左のハザードへ。3打目は2番ユーティリティーで打つも、フェアウェイバンカーへ。大叩きのピンチ。しかし、ここは冷静にピッチングウェッジで115ヤードをピン横5ヤードにつけました。読み通りに完璧に打ったパットは残念ながらカップに蹴られましたが、なんとかボギーにおさめることが出来ました。
しかし16番パー4でも、なんとかドライバー修正したいとティーショットするも、チーピンでハザードへ。3打目は、今度は木が邪魔でグリーンを狙えず7番でフェアウェイに出すだけ。しかし、4打目60ヤードをサンドウェッジでピン奥6ヤードにつけ、それをねじ込んでなんとかボギーで収めました。
この悪い流れの中で、池が手前の難しいパー3をピン奥5ヤードにつけます。惜しくもバーディーはならなかったですが、アイアンショットは、ここまで新しいミズノプロ520が素晴らしいキレを生み出してくれました。

18番は440ヤードのパー4なので、ドライバーを手にするも、今度はチーピンを怖がって左にプッシュ気味。ここもボギーにしてしまいました。前半を終わって3オーバー。風の影響もありましたが、ドライバーのヘッドスピード調整が、久々の試合でうまくいきませんでした。
後半のアウトでは、冷静にドライバーはバックに入れたままで、ミドル、ロングは全て3ウッドでティーショットして、8番まで、3番のパー3以外は全てパー。それも多くはバーディー外しの惜しいパー。ほぼ思い通りのゴルフが出来ました。ただ、3番パー3は200ヤード以上のパー3で、良いショットを打ったものの風に流されバンカーへ。それも超目玉の顎が高いバンカー。ギリギリに落とそうとして再びバンカーへ。結局ダブルボギー。でも仕方がないと割り切ってそのあとは冷静にプレーできた。9番はバーディーパットを決めに行って3ヤードオーバー。返しを外してボギー。
初日は39、39の78、6オーバーで終わりました。
それでも自分のゴルフをしようと2日目は、「コースに勝つ、1打でもいいのでパー72を下回る」ことを目標にラウンド。
この日も10番スタートで14番までは全てパー。15番パー5では3ウッドで右にプッシュもハザード手前ギリギリに残っていて、そこから5番アイアンで大きくスライスさせてフェアウェイに出しました。残り190ヤードを5番アイアンで打って、ピン横8ヤードにオン。そのパットを決めて、ボギーを覚悟したホールでバーディー。16番はパー。そして迎えた17番。170ヤードのこのコースで一番簡単なパー3で右サイドのピンをデッドに狙うもバンカーへ。これが超目玉に。初日の教訓を生かして、とりあえずグリーンにオンさせましたが、どこまでも転がってピン20ヤードオーバーにオン。これを3パットのダブルボギー。
それでもコースに勝つために、ただただ1打1打に集中して、インの2番、3番で連続バーディー。ちょっとゾーンに入りかけた感じでした。この状態が続けば3アンダー、4アンダーも難しくはなかったでしょう。4番440ヤードのパー4をこの日フィックスできたドライバーで290ヤード以上飛ばして2打目150ヤード。8番アイアンでナイスオン。バーディーパットは惜しくもカップをなめてパー。5番はパー5で、3番ウッドを右にプッシュ。この日初めてのティーショットミス。それでも冷静にフェアウェイに木の間を抜いて戻しました。残り235ヤードをユーティリティー2番でグリーンにヒットのナイスショットも右に大きく跳ねます。アプローチでピン横5ヤードにつける。少しフックと読んで完璧に打ったパットは、完全にホールに沈んだと確信したのですが、カップに入る直前に曲がってカップをなめてボギー。
この瞬間にスコアを考えてしまいました。その後は6番、7番連続ボギー。9番でも3パットのボギーで、終わってみれば37、38の3オーバー。
途中まで無心で目の前のショットに集中できていたのが、5番のボギーで少し感情的になってしまいました。5番ホールのパーパットを外した時にちょっとリアクションが大きすぎました。そこがゾーンから外れてしまったターニングポイントだったように思います。淡々と結果を受け入れていれば、ゾーンは再び訪れたのでしょう。久々の試合で、ゾーンに入り続けることは難しいのは分かっていますが、なんとか維持したかったです。しかし、これも良い経験。ゾーンに入るときは、決してスコアの事や結果は気になりません。プロテストで14位タイまで通るという貼り出された紙を見るべきではないし、見てもそれを頭に残してはいけないのです。もちろんカットラインが3日間で1アンダーぐらいということも、これまでの経験でわかるのですが、そんなことも決して気にしません。それぐらい淡々とプレーする自分を想像しなければならないのです。おそらく2日目の調子なら、それができていたはずです。ゾーンに入るための少しの緊張感、プレーを楽しむ、そして全てに感謝しながらプレーすることは、ほぼできていました。バーディーやナイスショットを決めた後は素直に喜び、ミスをした時はただそれを受け入れます。
最終日の5オーバーを叩いた中でも、ほぼ18ホール中、大雨の中でもユーモアを交えて、同伴プレヤーとお互いを鼓舞しながら楽しんで真剣にプレーできました。やはり、鍵は2日目の5番ホールのパーパットでした。まあ、それは次回からの反省点として、それ以外では、本番前日まで調子は上がりませんでしたが、いつもの通り、技術的なことは忘れて、ただただターゲットを毎回定めて、打つ時にボールを見つめながらも、頭にはターゲットの残像を残して打ちます。そうすれば無心に右脳だけを使って(大脳新皮質を使わずに)プレーできます。それはできていました。後は、テストに通りたいという欲さえ捨てることが出来ていればおそらく良い結果が出ていたでしょう。野球で、目の前のバッターと対決してきた私は、目の前の敵を作るな、結果を考えるなということはなかなか難しいのですが、過去、全米アマチュアの予選に通った時や、ローカルのアマチュアトーナメントで優勝できた時、クラブチャンピオンシップなどでは、結果を考えずゾーンに入ることが何度もできました。おそらく野球でも、絶好調の時は、対戦バッターと闘っていたのではなく、自分と闘っていました。今、私はその状態を自ら作ろうとしています。そしてそれは今回でも惜しいところまで行っていました。実戦から遠のいていた今回でも、惜しかったのですから、次回以降の試合が楽しみです。
さて、今シーズンからスポンサー契約しているマツダUSA様、昨年度からスポンサー契約していただいているFIXSTERS様、そして長年野球で契約していただいて、現在はゴルフの道具提供をしていただいているミズノ様、そして今年からボール提供していただいているブリヂストン様、こんなに楽しいゴルフ人生を送らせていただいているのは、皆様のおかげです。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。次回からも皆様への感謝の気持ちと共に、楽しんでプレーさせていただきます。
最後にこのようなコロナ禍の中、プロテストを行って頂いた日本プロゴルフ協会、そして会場となった小野東洋ゴルフ倶楽部の皆様にも感謝いたします。
長谷川滋利
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